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空を見てよかった

3,300円

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" 「地上に存在していることは それ自体 祝福であるのか」を問い、瀬戸内海の豊島美術館ほか、その空間に身をおくことでしか知りえない作品を世界中に生みだしてきた美術家、内藤礼。三十年にわたる創作とともにうまれた詩と文、これまで語られることのなかった作品づくりに宿されたものを記した、集大成にしてはじめての言葉による作品集。" 新潮社HPより 内藤礼の言葉には不思議な沈黙の気配が、ある。言いようもない、言葉には、なりようもないそれらを彼女は、造形として、形にしてきたのだろうか、とそんなことを今、問いたくなる。 彼女が、詩のことばを紡ぐことに、些かの不自然や、違和もない、確かにそこに紡がれるべくして紡ぎ出された、か細き糸の連なりのようなその繊細なことばの織目に彼女がいる。いるのだと、思う。 この地上にいることあることが、はたしてさいわいなものであるのかと、さいわいなことで、あるのかと、ぼくも、何度も、問うて生きてきた。 その、答えもない大きな問いのまんなかにぽつりと立つ彼女のまなざしのうちにはいったいなにが、どんな地上の光景が、あったのか。 みずからの問いに、みずからの存在することにむけて、抱きとめるように、つくる、こと。 私-美術 こんな作家が今もなおこの地上に居てなにかをつくりつづけてあることにぼくは、たえまなく、ふるえるような感銘を、受けている。 この本を手にとれて、読めて、よかった。

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