前回展示をしてくれた画家のJUNOTAくんに確か前に「好きな画家いる？」と訊いたらこの人だと話してくれたような記憶がかすかにあるのだけれど、違ったかな。 ⁡ 梅ちゃんがフィンランドの風景写真や森の絵を展示してくれているので、僕のほうでも関連本となるようなものを考えて仕入れました。 ⁡ フィンランドの画家、ヘレン・シャルフベックの日本初の画集『ヘレン・シャルフベック　──魂のまなざし』（求龍堂　2343円税込）です。シャルフベックの画集って日本で初なんだと驚きました。こういう画集や作品集を、丁寧に出版し続ける求龍堂さんのお仕事、素晴らしいですね。 ⁡ ✳︎出版社紹介文✳︎ ⁡ 19世紀末から20世紀初めに活躍したフィンランドの画家ヘレン・シャルフベックの画集。本書は、5つのセクションをとおして、近年世界的に注目されているヘレン・シャルフベックの全貌に迫る。独立前後のフィンランドという新しい国が誕生する激動のさなかで、さまざまな人々と運命を共にしながら、対象をそして自分自身を見つめる、シャルフベックの魂の軌跡をたどる日本初の画集。 ⁡ ✳︎ ⁡ やはりフィンランドの画家ということなのでしょうか。あまりすべてを風土に結びつけるのは危険なのを承知のうえでも、この日本には気候、人間の身体もやはりひとつの巨きな意味での〈風土〉であり、自然それ自体なのだろうと感じさせる、シャルフベックの絵画に漂う浮遊感覚。 ⁡ 帯文には染織家の志村ふくみさんの言葉がある。志村さんの愛するシャルフベックの絵画たち。志村さんのことを愛する方々にもなにかふれるものがあるかもしれませんね。 ⁡ ぜひこの大判の画集、店でゆっくり眺めてみてください。