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登山の専門出版社の編集者を経て、文筆家として活躍する著者の旅の随筆集三部作の最終巻。旅の記憶や広がる思考を、読者が追体験できる濃やかで静謐な文章で綴る。旅先は英国やロシア、タイ、ネパール、チリなど。第1集『旅の断片』は第5回斎藤茂太賞を受賞。
著者が長年に亘って旅をし、出会った自然や人、自らとの対話、それらが丁寧な文章で綴られ、読み進める読者の心にも広がっていく。待望の第三集では旅の記憶に付随する本のことや食のことも多く綴られている。第一集『旅の断片』では第5回斎藤茂太賞を受賞し、「この人の見つめてきた世界はとてつもなく広く、そして出会った出来事も思いがけないほど懐かしい(椎名誠氏)」、「地に足のついた暮し、なんでもない日常がいかに尊いものであるか。この一冊に出会えてよかった(下重暁子氏)」と、著者の表現力と文章力が審査員に絶賛された。
・旅の空
・ロシア カムチャツカのおばさん
・英国 湖水地方の秋
・旅と書物
・忘れじの味
・タイの午後
・人々の街角
・旅のあとさき
・南アフリカの籠
・滞在国・都市名一覧