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〈子どもとファンタジー〉コレクション V 大人になることのむずかしさ/河合隼雄 著 |河合俊雄 編

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変動する現代社会において,「大人になる」ことは容易なことではない.青年は,大人になろうとして,しばしば自殺・心身症・家庭内暴力などに見られるように,心とからだに深い傷を負う.著者は,カウンセラーとしての豊かな体験をもとに,青年が直面している問題を考え,大人がつきつけられている課題を探る.(解説=土井隆義)(全6冊) ■編集部からのメッセージ  本書は1983年にシリーズ「子どもと教育を考える」の1冊として,新装版になって1996年にシリーズ「子どもと教育」の1冊として,岩波書店より刊行され,ロングセラーとなっています.文庫化にあたり,補論として「母性社会日本の“永遠の少年”たち」を付け加えました.  著者は心理療法家として,「つまずき」を体験した青年やそれをとりまく大人たちと数多く接してきました.この本はその具体例を挙げながら,「大人になること」について青年や大人とともに考えていこうとするものです.  解説者の土井隆義さんは本書の「解説」で次のようにお書きになっています. ……本書の射程は思いのほか広く,子どもの教育問題に限らないことに改めて気づかされる.「単純に他人を非難せず,生じてきたすべての事象を「わがこと」として引き受ける力をもつことこそ,大人であるための条件である(101頁)」のなら,それはまたヘイトスピーチなどに見られる今日の排外主義へと向けた忠言にもなりうるだろう.現実の社会を構成しているのは私たち個々人である.だとすれば,現在の日本は,じつはいまだ真に成熟した社会とはいえないのかもしれない.いや,「現在の日本は」などと他人事のように述べてはならない.この言葉をまさに「わがこと」として私自身が引き受け,肝に銘じておかねばならないと思う.  この本をきっかけに,親と子,教師と生徒が,自ら考え,話し合うことで問題に取り組んで欲しいと思います. Ⅰ 青年期のつまずき 1 家出する高校生 2 不可解な子ども 3 両親の反省 4 つまずきの意味 Ⅱ 大人になること 1 対人恐怖の大学生 2 イニシエーション 3 現代のイニシエーション 4 死と再生 Ⅲ こころとからだ 1 異性との交り 2 からだの拒否 3 己を超えるもの Ⅳ 人とのつながり 1 孤独と連帯 2 日本人として 3 家と社会 4 援助者の役割 Ⅴ 大人と子ども 1 大人とは何か 2 創造する人 3 個性の発見 あとがき [補論] 母性社会日本の“永遠の少年”たち 解説 土井隆義 〈子どもとファンタジー〉刊行によせて 河合俊雄 河合隼雄隼雄(かわい はやお) 1928年兵庫県生まれ.京都大学理学部卒業.1962年よりユング研究所に留学,ユング派分析家の資格取得.京都大学教授,国際日本文化研究センター所長,文化庁長官を歴任.2007年7月逝去.著書に『コンプレックス』『昔話と日本人の心』『未来への記憶』ほか. 河合俊雄(かわい としお) 1957年奈良県生まれ.京都大学教育学研究科博士課程修了.ユング派分析家資格取得.京都大学こころの未来研究センター教授.著書に『心理臨床の理論』『概念の心理療法』ほか.

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