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自分の声が 聴こえなくなったとき 心の植物を 癒す旅が始まる。傷ついた植物たちの話を聴き、心を癒す「植物癒し」の旅の物語。
不思議な生き物との出会い、その果てに読み手がたぐり寄せる、大切な真実とは ── がんに向き合った家族が小説家に依頼して完成した、「生きる」ことについての寓話です。
ピクシブ文芸大賞受賞作家、小林大輝の待望の新作!
小林大輝(こばやし・ひろき)
1994年生まれ。兵庫県出身。2018年に幻冬舎・テレビ朝日・pixiv 三社合同の小説コンテスト、ピクシブ文芸大賞で大賞を受賞し、幻冬舎から『Q&A』を出版。テレビ朝日にてドラマ放送。2019年、韓国語版が出版される。
□□この物語を読んだ方々から寄せられたコメント□□
自粛中、家の中で、庭で、ぼんやり考えていたことの答えを言葉にしていただいたよう。
かちかちになっていた心を優しく解きほぐしてくれました。
コトリンゴ (音楽家)
「声」を聞けるとはどういうことか。
言葉や意味の奔流の中で、「声」はいつもかき消され、届け先に行き着かない。本書の読者は、震えるような足取りで「声」が湧き出る源泉へ降りてゆく、ひとつの孤独な精神に出会うことになるだろう。
平川克美(文筆家・隣町珈琲)
僕が15才の春だったろうか。
父は短冊に墨で『自然と共に歩め』と書き、
多くを語らず僕の机の前に張った。
古本癒しであった父が透明になる前のこと。
関口直人(昔日の客)
ここにいなくなったあとの余白で、
つなぎとめたい想いと離れてゆく寂寞を
すみずみまで味わっていたい
花本武(今野書店)
自分だけでなく誰かの苦しみや寂しさに、そっと寄り添うこと。
ひとはそんなときに「再生」するのかもしれない、と真に思う物語でした。
加賀谷敦(あんず文庫)