new
定価: 2,200円(本体2,000円)
著者: 多々納弘光
アートディレクション: 宇野昇平
判型: 四六判
総頁: 256頁
製本: 上製
ISBN: 978-4-86152-935-1 C0072
たくさんの「お陰さま」で育まれた出西型コミュニティは、
現代の共同体に生きる人たちへ
大きなヒントを与えてくれる。
――山崎亮(コミュニティデザイナー)
島根県出雲市。
終戦直後のこの地で、素人の青年たちが陶器づくりを始める。
戦後の大きな価値転換を経て目指したのは、誰かが誰かを搾取することのない、理想の工芸共同体だった。
柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司、バーナード・リーチ……
民藝の師父たちに導かれ、いまや島根を代表する窯元となった出西窯。
生涯の生きがいとはなにか。
仕事の喜びとはなにか。
創業者の一人が語る、世代を超えた、共同体としての軌跡。
人が集まるような文化こそが
出西窯の魂なんだ。
―永六輔
■目次抜粋
1章 工芸の共同体を目指す ―河井寛次郎と仕事の喜び
2章 ただ無名の職人として ―柳宗悦と山本空外
3章 古作に学ぶ新作づくり ―吉田璋也と濱田庄司
4章 共同体を支えた信仰心 ―バーナード・リーチと無自性
5章 百年デザインを目指して ―外村吉之介と鈴木繁男
補筆 その後の出西窯 ―多々納真
解説 これからのコミュニティが参照すべき歴史 ―山崎亮
多々納弘光(たたの・ひろみつ)
1927年、島根県出雲市出身。民藝の教えに共感して用の美としての陶器をつくり、名声とは無縁に生きた陶工。20歳で同郷の友人らと出西窯を設立。1950年、河井寛次郎の来訪を機に美術陶芸から実用の器づくりに転換し、以降柳宗悦ら民藝運動の立役者が来訪、応援していく。民藝にとどまらない深く広い教養と人柄で、多くの人から慕われた。2017年没。
その他のアイテム
-
- MONKEY vol. 34 特集 ここにもっといいものがある。 岸本佐知子+柴田元幸 短篇競訳
- ¥1,320
-
- カフカの日記【新版】 1910-1923/著者 フランツ・カフカ 編者 マックス・ブロート 訳者 谷口茂 解説者 頭木弘樹
- ¥5,500
-
- 加害者にさせないために 社会的孤立の予防と罪に問われた人の更生支援 / 石野 英司 監 堀 清和 編 宮﨑 充弘 編
- ¥2,750
-
- 音楽と建築 / ヤニス・クセナキス 著 高橋 悠治 編訳
- ¥3,080
-
- セラフィム 2億6661万3336の翼 《増補復刻版》/ 押井守 今敏
- ¥3,080
-
- なぜガザなのか -パレスチナの分断、孤立化、反開発- / サラ・ロイ 著,岡真理、小田切拓、早尾貴紀 編 訳
- ¥3,080