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1904年11月、日露戦争の国際世論をめぐる攻防に、天心が投じた英文著作。日本文明の源泉をたどり、明治維新の大要を解き、「黄禍」の妄説を覆す。2年後の名著『茶の本』に通ずる詩趣をたたえた本書は、時のルーズヴェルト大統領が手にとり、英米有力紙誌が取り上げ、全米年間4位の書店売上を記録した。
- 書 名:日本の目覚め
- 著 者:岡倉天心
- 翻 訳:村岡博
- 仕 様:文庫判(148 × 105 × 4.5ミリ)128頁
- 番 号:978-4-907511-47-0
- 初 版:2017年6月28日
- 定 価:714円+税
げに荘厳なるは変化である。げに麗しきは生死という大推移である
日本人が日本人みずからの感情の松明をもって東洋の闇を明るくした著作の尤なるものは、実に天心の英文著書であろう
村岡博(訳者)
頼山陽の『日本外史』にまさるともおとらぬ詩人的史書であって、当時としては集めうるかぎりの史料に即し、鋭い分析を加えている
林房雄(小説家)
単に印刷物資料や世間の伝聞に基いたものではなくて、維新の際に活躍した人々の残存者との特別の知遇によって得たる知識に基いている
センチュリー社(米国版元)
目 次
第 一 章 アジアの夜
第 二 章 蛹 時 代
第 三 章 仏教と儒教
第 四 章 内部からの声
第 五 章 白 禍
第 六 章 御用部屋と大奥
第 七 章 過 渡 期
第 八 章 王政復古と明治維新
第 九 章 再 生 期
第 十 章 日本と平和