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星のゆらぎに火を焚べて/星野灯

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地球にまでもひろがるさみしさ。その動かされがある。絵本『「いる」じゃん』に流れるものや、くどうなおこさんの世界におけるさびしさに、その光に惹かれる方には、よかったら一読してみてもらいたい1冊。いい詩集だなぁと思わず呟いた。素敵だ。とてもとても。生きる詩集だなと思う。足がそわそわと地面から少しだけやわこく浮かびあがる。この感覚は僕に新しい。僕も20代の頃に身体の感覚として空に浮かびあがるばかりだったが、星野灯さんのこの身体はそれとは違い、頭上のほうは人間のかたちを保ちながらも、身体の輪郭を身体のまんなか胸あたりから横方向にまあるく開き、私という者が、星のように成る。この空間のひろがり。その孤。その独。けれどそれは、私という人間を超えた宇宙時空間のほうへと身を膨らませる、とうめいなからだの、生なのだ。地球を、宇宙を、巨きなものたちに屹立し、怯え、戸惑いつつも、でも、確かにそこに、生きようとするその生命。僕はこの詩人のことを敬愛する。まだ4つばかりの詩を読み、その生命に少しだけふれただけだけど。素晴らしい詩集です。もう、わかる。ゆっくり最後まで読みたい。猫つながりで手にとり、驚かされた。いい詩集だなあほんとうに。 ⁡ 百瀬雄太 ✳︎ 詩の中の「私」が、書いている「私」より少し先を歩いている。 未知な自分を詩のなかの「私」が生きようとする時、言葉の星はゆらぎ、詩は透明な比喩の秘密を語りはじめる。 ――時里二郎 星野灯さんはこれまで私家版の詩集を発行するほか、展示会や朗読会などを開催し活躍されてきた詩人です。 これまで発表されてきた作品を中心に、書き下ろしをふくめた詩集を発行することとなりました。 等身大の自分で生きて、言葉を紡いでいくということ。 だからこそ光るものがあるということをそっと教えてくれるような詩集です。

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