とりあえず画像を開いて広げていくつかでも目を落とし、読んでみてもらいたいな。この本は僕は、本当にものすごい本だなと思っている。これが版元品切で入荷できずにいたのでずうっと残念に思っていたのだけどもね、4月に展示をしてくだかる小内さんがね、大野一雄舞踏研究所のHPからはまだ買えましたよとお伝えをしてくれ、それで問い合わせをしてみたらなんと、舞踏研究所から卸してもらえることになり、あるものは全ての種類かな仕入れた。この本も、もちろん。本当に本当に僕にはかけがえのなかった1冊。舞踏家の大野一雄さんが稽古場で発した肉声を書き起こしてまとめたものなのだが、これはもう舞踏というジャンルなどを悠に超え出る芸術家のいや、魂の肉─声だ。これはすごい。そして今まさに再びこの本の新品を手に取りいくつか読むが、かつての僕にはわからなかった深みがまた深みをたたえてしかしながらわかる響く。ああ、そうです一雄さんと頷く。僕はひとりで舞踏もする。20代半ばの僕はこの本における彼の言葉から本当にたくさんのものを学び、わからないことまでも含めてそれは僕の魂に残り残存するのだった。そうやって僕のそばには、いつでも彼とこの声がある。芸術家の方々にはぜひご一読を願いたい。いやそうではない。まさに生きると死ぬを魂のレベルで行われ生きたい方々にはすべてこの本を強く薦める。これはそれほどまでの本である。すなわち生、生きて死ぬことの深みの一端をあらわにする稀有な1冊である。必読です。 ⁡ 稽古の言葉 大野一雄 フィルムアート社 2310円税込 ⁡ もう新たには重版されないかもしれないしわからない。古本の値段は、だいぶ高くなっている。古本でしか買えないのだと思っていた。なくなる前に買ったほうがいい。あなたのためだ。web shopにも、載せますね。ぜひ。ほんとうにね。ほんとうに。 ⁡ 百瀬雄太 ⁡