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心霊学の理論/ユング゠シュティリング

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牧原豊樹=訳 ルリユール叢書 死後に人間の霊魂が赴く霊界は存在する。したがって、魂は永遠である。生命は永遠である。これだけの証拠を前にして目に見えない世界を頭から信じないのはよくない判断である。 ヴィルヘルム・グリム、フケー、C・G・ユングらを魅了し、人心を惑わす「危険な書」として発刊即、発禁となった禁断の書。霊界、幽体離脱、ドッペルゲンガー、テレパシー等々を克明に詳述したユング゠シュティリングの哲学的思索の総決算の書にして、スヴェーデンボリを超える心霊書。本邦初訳。 ユング゠シュティリングの『心霊学の理論』は、素晴らしく含蓄の込もった、かつ人間味溢れる本だ。……まるでギリシア神話のようだ。――アヒム・フォン・アルニム ここハイデルベルクで市民を一つの家族のようにまとめているのは、類い稀なタイプの人間の真にドイツ的な、気の置けない調子です。先頭にいるのが我らがユング゠シュティリングです。私はこの人を本当に使徒と呼びたいぐらいです。その容貌からはものすごいエネルギーと、同時に子どものような無垢が、あらゆる発言の機会にほとばしり出ています。すでに老境に達しているのに、まるで若者のような力強さです。――ヨーハン・ハインリヒ・フォス 「シュティリング」と言えば、ドイツの人は「ああ、あの……」と誰でも分かるほどだ。〔…〕本書が多くの人々の懐疑主義に遭遇するであろうことは確実である。しかし、それにもかかわらず、おそらく大勢の人々が、人間の目からあの世の崇高な現実を遮断するカーテンを開いて見せる作品、事実と合理の力強い羅列でその言説を強めてみせる作品、すなわち本書を歓迎することになるだろう。――ジョージ・ブッシュ(十九世紀アメリカの聖書学者) ———————————————— ■著者略歴 ユング゠シュティリング(Jung-Stilling 1740–1817) ドイツの小説家。本名ヨーハン・ハインリヒ・ユング。現在のノルトライン゠ヴェストファーレン州の村グルントに、学校教員で仕立て職人の息子として生まれる。強い敬虔主義的環境に育ち、学校教員と仕立て職人の職を転々としながら、二十代後半に医学の道を志す。シュトラースブルク大学医学部で学び、ゲーテ、ヘルダー、レンツなど当代ドイツ文学の俊英らと知り合う。一七七七年、ゲーテが手を入れて出版した『ヘンリヒ・シュティリングの少年時代』によって一躍有名になり、その後、医者、さらに大学教授等をしながら、キリスト教の民衆宣教文学を執筆。その文学的名声はロシアから中東、米国まで文字通り世界中に渡った。 ■訳者略歴 牧原豊樹(まきはら・とよき) 1964年、北海道室蘭市生まれ。金沢大学文学部文学科卒業(独語独文)、東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了(独文学)。編集者・翻訳家。訳書に、ユング= シュティリング『ヘンリヒ・シュティリング自伝 真実の物語』(幻戯書房、2021年)がある。 ■目次   お知らせ 序 論 序 論 第一節 霊界の影響はあらゆる民族によっていつの時代も信じられてきた 第二節 民族の性格に照応する霊の存在 第三節 それゆえ生じた、霊界の実在に対する疑念 第四節 この疑念に対する反駁と、霊界の実在の証拠 第五節 真理の正真正銘の源、それは聖書。だが聖書への信仰には党派がある 第六節 第一の党派は聖書を神の啓示と取るが、さらに二グループに分かれる。最初のグループは、使徒の時代以降、あらゆる現象をまやかし、あるいは手品と見なす 第七節 もう一つのグループはすべてを信じ、聖書が語る現象と警告を重視する 第八節 第二の党派は聖書を理性の批判に晒し、すべてを単なる道徳に還元する 第九節 第三の党派は何も信じない。彼らは今日支配的な党派である 第十節 この本の目的はこれらの党派すべてに向けられている。私の動機を述べる 第十一節 第一の党派には、無数の虚構話の中にそれでも真実の現象があることを示す 第十二節 第一の党派の別のグループは説明不可能なことをなんでもかんでも超自然的なものと思ってはいけない。それは恐るべき狂信の源泉 第十三節 第二、第三の党派の間違い。彼らはすべてを自然界の法則に則って説明する。その動機は三つある 第十四節 第一の動機は、機械論的哲学体系を覆すことができないと信じているから 第十五節 第二の動機は迷信の権威を失墜させること。だが彼らは迷信の何たるかをそもそも知らない。真理を愛する読者への忠告 第十六節 第三の動機は、霊界など存在しないでほしいという望みであり、これは魂の不死を間違って理解した結果である 第一章 機械論的哲学の吟味とその反証 第十七節 ユダヤ人と異教徒のもとで、予感・心霊現象への信仰が恐ろしく濫用されたこと。キリストと彼の使徒たちによるその是正 第十八節 最初のキリスト教会が抱いた霊界のイメージ 第十九節 キリスト教会が抱く宇宙体系 第二十節 霊界には天使と堕天使、それから亡くなった人の魂がいる 第二十一節 キリスト教会が抱く霊界のイメージが聖書とも、また当時支配的だったプラトン哲学とも一致していること 第二十二節 霊界が誤解され濫用されるようになったのは、キリスト教会の聖職者たちの高慢と支配欲が原因である 第二十三節 迷信の中でももっともナンセンスな迷信の源泉。その根絶は真実を否定することでなされてはならない 第二十四節 コペルニクスによる太古のプトレマイオス的世界体系(=天動説)の失墜と、これに関する懸念 第二十五節 宗教改革の結果、別の誤謬が生じたこと。コペルニクスの体系が不動のものに 第二十六節 コペルニクス的体系がキリスト教の教義にもたらした重大な帰結 第二十七節 コペルニクス的体系が真でも、ご安心あれ 第二十八節 科学の進歩に露呈したキリスト教会の筋の通らない態度 第二十九節 機械論的哲学の起源。決定論と運命論 第三十節 機械としての世界。神の影響を受けないその独立性。だが霊界の影響は? 第三十一節 機械論的体系を人間の自由意志と統合しようとする哲学の試み 第三十二節 それゆえ「最善世界の体系」は意味をなさない 第三十三節 最善世界の体系の恐るべき帰結。だがこれが啓蒙の光のじつは核心であり、それは永遠の堕落に通じる 第三十四節 最善世界の体系の発明者ライプニッツはこの帰結を予感せず。彼の弁神論 第三十五節 すべての啓蒙された人々が堕落しているわけではない。だがその途上にはある 第三十六節 私の心霊学の理論の障害となるものは取り除かれねばならない 第三十七節 神も天使も霊も必要としない機械論的世界こそ障害 第三十八節 それにもかかわらず迷信を固く信じる一般民衆 第三十九節 機械論的哲学に攻撃された迷信。迷信とともに捨て去られた信仰。バルタザール・ベッカーとトマジウス 第四十節 迷信と信仰を非難する者たちが主張する根拠。無神論とその帰結 第四十一節 天使も堕天使も存在しない証拠とされるもの 第四十二節 単子論、予定調和で人間世界を説明することの困難。この考えでは魂は肉体がなければ何もできないことになってしまうこと 第四十三節 この考えから生じる、悲しく、救いのない帰結 第四十四節 機械論的哲学の基本的間違いの発見 第四十五節 この発見の詳細。物理世界のイメージはわれわれの感覚器にのみ依存する 第四十六節 感覚器はすべてを時空の中で知覚する。時間も空間も独自の思考形式 第四十七節 ただ神のみが世界をあるがままに表象する。だが時空の中でではない。したがって時空はこの世界の本質には存在しない 第四十八節 人間の本質が現に今あるようなものである、神の側からの理由。これは理念論ではない 第四十九節 第四十七節の証明 第五 十節 感覚世界とは何か? 感覚世界に適合するよう創られている身体。コペルニクス的世界体系も然り。だが超感覚的世界にとっては太古の聖書の観念が真 第五十一節 機械論的体系は感覚世界では確かな指針。だが超感覚的世界では死と堕落 第五十二節 最善世界は子どもじみた概念。聖書の文書の本質 第五十三節 われわれに未知の存在だけから成り立つ感覚世界。超感覚世界と感覚世界の内的結びつき。両者を媒介する光 第五十四節 被造物の分類。感覚世界に属する存在と霊界に属する存在。後者の世界に人間は死後入る 第五十五節 霊界の住人は天使と堕天使と人間霊魂。彼ら住人の感覚世界への影響 第五十六節 批判される機械論的体系。代わりに据えられるべきは神権政治的自由体系 第二章 人間本性についての省察 第五十七節 機械論的哲学体系に限界があることを忘れるな 第五十八節 天使と堕天使は感覚世界に影響を及ぼすが、われわれの理性と感覚がその影響を知ることはめったにない 第五十九節 われわれ人間が頼りにできるのは、ひとえに神の統治のみであり、天使や堕天使からの影響ではないという論拠 第六 十節 遠く隔たった二つの物の相互作用は感覚世界では不自然だが、霊界では自然である 第六十一節 ahndenとahnenの違い 第六十二節 人間の肉体に関する従来のイメージ 第六十三節 魂とその肉体への作用について、われわれは何も知り得ない。だが、いま新たな認識の源泉が拓かれる 第六十四節 動物磁気。その起源、濫用、そして真理への愛 第六十五節 動物磁気の正しさを保証する確かな典拠 第六十六節 まずは結論から。さらに動物磁気を扱うことの危険性への警告 第六十七節 具体描写。夢遊状態と魂の高揚感 第六十八節 鳩尾のあたりに視覚がある。催眠者の周囲の明るい光。催眠者の考えが見えるようになる驚異 第六十九節 催眠者を介して別の人物とつなげられてもその人の内部が見える。ラポール状態で極度に高揚した意識は鳩尾のあたりで見ることができる 第七十節 磁気睡眠中の人間についての注目すべき冊子。きわめて興味深いリヨンの「夢遊病者」の話 第七十一節 この話へのコメント 第七十二節 磁気催眠にかけられた者は他人の魂の中にある考えを読む。別の例 第七十三節 磁気睡眠中の者は霊界から情報を得て、驚くべき事柄を語り、遠隔の地で起こることも知っている 第七十四節 たとえどれほど教養がなかろうと、磁気催眠をかけられた者は、自分の肉体の病気を正確に認識し、治療に効く薬剤を自ら指示する 第七十五節 磁気睡眠中の者はしばしば夢遊病の患者と同じように振る舞う 第七十六節 高名な医師たちが以上の事柄を真実と宣言していても、機械論的体系と矛盾するがゆえに、そこから結論を引き出す者がいない 第七十七節 エーテルについて。光と音(=響き)の理論は不十分ゆえ認められない 第七十八節 エーテルが感覚世界と霊界をつなぐ媒介項である証拠 第七十九節 神経力、あるいは動物精気がエーテルの正体 第八十節 「光の存在」と「理性的な霊」が肉体の中でいかに結びつくか 第八十一節 人間をつくる三つの原理。肉体、光の覆い、霊。後二者をまとめて「人間霊魂」と呼ぶ 第八十二節 人間霊魂の特徴の詳細。半分は動物、半分は天使 第八十三節 霊魂は自然状態では目に見えないが、磁気催眠をかけられた者の目には、水色の光の輝きとして、体の周りに靄としてまとわれているように見える 第八十四節 霊魂は自然状態で脳神経を通して作用するが、磁気催眠をかけると脳神経から切り離されていても作用する 第八十五節 磁気睡眠に陥ったときのほうが、脳神経を通したときよりも霊魂は遥かに活発に、遥かに高揚した状態で作用する。しかし、ラポール状態でつながった人間を除いて、感覚世界からは何も感じない 第八十六節 この驚くべき事実から心理学的に当然引き出されるべき帰結が、引き出されていないことは理解しがたい 第八十七節 永遠の霊には媒介項が備わっていなければならない。その媒介項を通じて、霊は自ら感じ、また感知される。その媒介項がエーテルである 第八十八節 動物磁気の実験の結論。これらの実験は「光の存在」の実在を証明しており、霊魂が肉体を必要とするのはひとえに感覚世界ゆえであり、肉体がないほうが霊魂は遥かに完璧になること等々 第八十九節 死に際して霊魂に起こることを詳述する 第九十節 磁気睡眠中の者が脳神経を必要としているはずだという異議に対する反駁 第九十一節 死後の魂の状態に関する、さらに重要な結論 第九十二節 ヒステリー状態での恍惚も、ヒポコンデリー(=心気症)状態での恍惚も「夢遊状態」の一種にすぎない 第九十三節 恍惚状態で起きる幻視、啓示はすべて、この「夢遊状態」の結果にすぎず、神的なものではなく、病気の作用である 第九十四節 自然状態で生じる磁気睡眠の原因 第九十五節 肉欲はその原因の恐るべき源泉のひとつ。複数の注目すべき恐ろしい実例 第九十六節 この状態では善なる霊も騙されるという明確な証拠 第九十七節 人間に与えられた重要な使命とそこから導き出される義務 第九十八節 神経が原因の病で現れる特異な現象。それらは目覚めている場合にも、恍惚状態の場合にも現れるが、どこまでが人間本性に根ざしたもので、どこからは違うのか 第九十九節 神や天使を見るという幻視も、神経病の作用であり得る。その結果起きる悲しい帰結 第百節 人間本性に根ざした現象の極北は、まだ死んでいない人間が遠隔地に出現する現象 第百一節 アメリカで実際に起きた、きわめて注目すべき話 第百二節 この話に対する説明とコメント 第百三節 霊魂の肉体からの解離の諸段階。睡眠、夢、夢遊症状 第百四節 ヒステリーやヒポコンデリーの患者の恍惚状態と、死の場合の完全な解離 第百五節 解離を容易に行える人と行えない人。秘密の鍵 第百六節 先のアメリカで実際に起きた話の、詳細で明瞭な説明 第百七節 自分が自分を見る現象について。予感が関係する場合と、そうでない場合─ 第百八節 問題の定式化。人間本性から説明可能な現象がどこで終わり、どこから霊界とつながった現象が始まるのか 第百九節 今生で霊界とつながる能力。亡くなった魂がこの能力を持つ人を死後探す 第百十節 霊界はどこにあり、どういう性質の場所か。冥界はどうか 第百十一節 死者の霊魂は生者を恐れる。生者が死者を恐れるように 第百十二節 霊界と交流する能力が存する場所 第百十三節 スヴェーデンボリの話。彼は詐欺師ではない 第百十四節 スウェーデン女王に関するスヴェーデンボリの有名な話が真実である証拠 第百十五節 ヨーテボリの火災の遠隔告知 第百十六節 亡くなった夫がどこに領収書を仕舞ったか、未亡人に告げた件 第百十七節 スヴェーデンボリとエルバーフェルトの商人の間で起きた驚くべき真実の話 第百十八節 スヴェーデンボリのケースの真理と誤り 第百十九節 人間本性の性質に関する覆すことが不可能な結論 第百二十節 霊界との交流への警告 第三章 予感、予知、魔術、予言 第百二十一節 真の予感、予感の上級能力、魔術、ただの予言と本当の神的な予言 第百二十二節 真の予感について 第百二十三節 故ベーム教授の注目すべき予感 第百二十四節 この予感に対する哲学的説明とその反論 第百二十五節 真の予感を聖書解釈学的に説明すると…… 第百二十六節 機械論的体系の理解不能のナンセンス 第百二十七節 亡くなったかつての私の親方、シュパーニアー氏の注目すべき予感 第百二十八節 この話の確実な点。それに対する異議と反論 第百二十九節 ボーモン夫人の話。ある注目すべき真の予感の話 第百三十節 『奇跡の博物館』に載ったもう一つの話。庭の四阿に落ちた雷を予感した家政婦 第百三十一節 その目的がすぐには分からない予感の例。ブレンケンホーフ氏が見た夢 第百三十二節 この予感の本来の目的 第百三十三節 ワルシャワのラゴツキー侯爵夫人が夢に見た、きわめて注目すべき予感 第百三十四節 予感を伝える三つの夢の話。クリストフ・クナーペ博士が経験した宝くじの話。モーリッツの『実験心理学』から 第百三十五節 ある敬虔な牧師が教えてくれた予感の話 第百三十六節 目的を持たないように見える夢についての省察 第百三十七節 これらの事実を説明する機械論的哲学の説明の不十分性 第百三十八節 この曖昧模糊とした事象に対する徹底的演繹 第百三十九節 私の心霊学の理論の基本原則。真の予感に対する説明 第百四十節 目的を持たない予感と夢。予感能力とは何か。またその上級能力とは? 第百四十一節 予感能力はいかに作用するか 第百四十二節 予感能力を上級にまで発達させた人はいくつかのカテゴリーに分かれる 第百四十三節 第一のカテゴリー。敬神の勤行によって予感の上級能力を獲得した人 第百四十四節 この人たちが陥る危険。この人たちはどう振る舞うべきか 第百四十五節 周囲の者が注意すべきこと 第百四十六節 超常現象に対する重大な警告 第百四十七節 S市のW夫人の注目すべき予感能力 第百四十八節 W夫人の話についての省察。私の理論が正しいことの証明。魔術とそれに対する警告。コリニー提督の幽霊 第百四十九節 一七八八年、パリで起きたカゾット氏のきわめて注目すべき予言 第百五十節 カゾット氏の話が真実である証拠 第百五十一節 カゾット氏の予言とその信憑性についての別の寄稿 第百五十二節 カゾット氏の話についての省察。結論。警告、その他 第百五十三節 死体予知。これも予感の上級能力の作用 第百五十四節 ナッサウ侯爵領で起きた奇妙な「死体予知」の実例 第百五十五節 ヴェストファーレン辺境伯領で起きた別の例 第百五十六節 死体予知は予感の上級能力の作用で起きる。それがいかに起きるかの説明。死体予知に関わる警察の義務 第百五十七節 死体予知についてのコメント。この未解明の事象の説明 第百五十八節 機械論的哲学者が霊界由来の現象をすべて否定するのみならず、まさにそれがキリスト教の実証になるからという理由で「恥」とレッテルを貼ったことに対するコメント 第百五十九節 この実証の詳細。このような超常現象に際しての義務 第百六十節 なぜ人はめったにこれらの超常現象を検証しないのか 第百六十一節 これらの現象に遭遇した際に真のキリスト教徒がとるべき態度 第百六十二節 重要なコメント 第百六十三節 魔術、妖術と、その信憑性の吟味について 第百六十四節 悪魔、悪霊の支配について。彼らが人間に害を及ぼすことはない。あるとすれば人間の側に責任がある 第百六十五節 魔術と妖術も人間に害を及ぼすことはできない 第百六十六節 魔術の起源と歴史 第百六十七節 いわゆる魔女の真相を解明してくれる貴重な話 第百六十八節 魔女の嫌疑をかけられた女性たちをどう処すべきか 第百六十九節 魔女の嫌疑をかける者のほうが恐ろしい罪を犯している。しかもそれはしばしば起こる 第百七十節 エッカルツハウゼンが語る注目すべき靄状の物質 第百七十一節 墓の上に漂う幽霊はおそらく「復活(=蘇生)の胚芽」 第百七十二節 なぜ魔法の飲み物、魔法の煙等々は健康に悪影響をもたらすか。霊界とラポール状態に入るために異教徒に伝わるさまざまな手段 第百七十三節 これらの術はすべてモーセの掟では禁止されている。エン・ドルの女霊媒師、サウル、サムエル 第百七十四節 予感の上級能力に関する私の理論から導かれるきわめて重要な結論 第百七十五節 聖書の真の奇跡は動物磁気等々では起こり得ないという証明 第百七十六節 予感の上級能力を予言の才能と混同してはならないという証明 第百七十七節 真の預言者とその予言が持つ性質。聖書のバラムの話についての私の考え 第四章 幻視と心霊現象 第百七十八節 心霊現象は「迷信」と貶められる。だが、すべての心霊現象が迷信であるわけではない 第百七十九節 心霊現象の可能性と現実性を、哲学者と神学者に抗して証明する 第百八十節 ヴィジョンとは何か 第百八十一節 ヴィジョンと真の心霊現象を区別する公準 第百八十二節 自らが埋めたお金を子孫に取りに行けと促す驚くべき霊の話。この霊が間違いなく出現した証拠としての黒い焦げ跡のついた聖書とハンカチ 第百八十三節 この話の重要な補遺 第百八十四節 この話の信憑性を担保するもの 第百八十五節 なぜ霊視者の予感能力が次第に発達するのか。理解不能だったことの解明 第百八十六節 現世の物に執着する亡霊の恐るべき執念 第百八十七節 霊の要求が間違っており、それに従わなかった霊視者が正しかったこと。霊は要求の際、目くらましを使っていること 第百八十八節 霊が持っている目くらましの映像を作る力 第百八十九節 霊の要求に従っていた場合に起きたであろうこと 第百九十節 霊がどうやって文章を読んだのか、についての説明 第百九十一節 怒ったときや、悲しいときに霊が指先から火花を飛ばす現象から分かる重要なこと 第百九十二節 霊はなぜ、かつてこの世で着ていた服装で現れたのか 第百九十三節 死後、霊は段階的に発展すること。それに応じて霊の姿も衣装も変わること 第百九十四節 亡くなった霊魂たちはあの世で互いにどんな付き合いをするのか 第百九十五節 さらなる推測。霊も、霊の監視者も、双方とも間違っていた証拠 第百九十六節 魂の救済のための準備は死後も継続すると考える根拠 第百九十七節 霊界のことに首を突っ込んではいけないことを示す注目すべき心霊現象 第百九十八節 グルンプコウ元帥の枕元に現れたポーランド王アウグスト二世の霊 第百九十九節 この話の信憑性。グルンプコウ元帥のもとに霊となって現れようと、王の魂が考えた訳 第二 百節 死後の霊魂の想像力についての心理学的説明 第二百一節 人は死後、神の創造の御業を目の当たりにするか 第二百二節 自分自身の姿を見る現象をどう考えるか。三つの実例。老婦人M、書記官トリープリン、リューベックのベッカー教授 第二百三節 いまだかつて、想像力が引き起こす印象ゆえに死んだ者はいない。だが、激しい気持ちの動揺から亡くなることはある 第二百四節 われわれが愛していた人たちが亡くなっても、その魂はわれわれの傍に留まり、われわれの運命に関わることが推測される 第二百五節 バッキンガム公爵のために現れた警告霊 第二百六節 この話に対するに現れなかったのか 第二百七節 亡くなった友人や近親者がわれわれの運命に関わることの再びの証拠。だが、訴える手段を正しく選択できるかどうかは別問題 第二百八節 心霊現象に遭遇してわれわれはどう振る舞うべきかについての鉄則 第二百九節 今なお続いている注目すべき心霊現象についての手紙からの抜粋 第二百十節 牧師夫人が見たものが幻影ではない証拠 第二百十一節 冥界を恐れる必要がない理由 第二百十二節 冥界で苦渋に満ちた思いをする魂の性質。平安に到達するための方法 第二百十三節 第二百九節の心霊現象の説明。霊視者への警告 第二百十四節 黒い服を着た霊についてのコメントとその教訓 第二百十五節 予感能力と「復活(=蘇生)の胚芽」に関するさらに重要な省察 第二百十六節 心霊現象に遭遇した際に重要なさらに二、三の行動原則 第二百十七節 ブラウンシュヴァイクのカロリヌム大学の有名な心霊現象 第二百十八節 この話や類似の話を否定しようとする啓蒙主義の努力は理解できない 第二百十九節 デーリエンが死後、幽霊となって現れた真の理由 第二百二十節 死期が訪れたときキリスト教徒がすべき事。マタイ第二十二章の礼服を着ずに婚礼に来た男の話へのコメント 第二百二十一節 ブラウンシュヴァイクの心霊現象について、さらに二、三のコメント 第二百二十二節 霊が人の耳で聞こえるようには話すことができない理由 第二百二十三節 霊の「創造力」についてのコメント 第二百二十四節 エーダー教授の振る舞いについて。人間の側の行動原則 第二百二十五節 一七〇五年、ザクセン゠アイゼンベルクのクリスティアン公が遭遇したきわめて注目すべき心霊現象 第二百二十六節 この話へのコメント。結婚後の異性の友達との付き合いについての警告 第二百二十七節 あの世へ行く前に和解しておくことの重要性 第二百二十八節 亡くなった人の霊はどうやって熱さ・冷たさ、光と闇を感じるのか─351 第二百二十九節 公爵夫妻の霊の和解がなぜこの世に後戻りして行われたのかについての考察 第二百三十節 肥大した名誉心があの世では悲しい結果をもたらす 第二百三十一節 身分に関する重要な行動原則 第二百三十二節 とくに君主の場合 第二百三十三節 この原則を公爵夫妻の霊に当てはめてみると問題の本質が分かる 第二百三十四節 クリスティアン公が生石灰をまぶされて埋葬された理由 第二百三十五節 何の願い事をするでもなく夜中に屋根裏部屋を徘徊する幽霊。ここに挿入するに相応しい、あるカプチン僧の注目すべき幽霊譚 第二百三十六節 危険なことになるかもしれなかった親方の勇気 第二百三十七節 霊に向かって言うべきだった言葉 第二百三十八節 カプチン僧は、まだ往生していない不浄霊、もしくはポルターガイストではない 第二百三十九節 カプチン僧が荷役人夫の役割を演じる理由の推測。またカプチン僧がプロテスタントの信者の死に際して、立てる物音を大きくして激しく反応した理由 第二百四十節 カプチン僧が二度、僧衣を着て現れたが、我が友の前には姿を現さなかった理由 第二百四十一節 心霊現象を前にして人々が示す理解できない態度 第二百四十二節 自分の遺骸がきちんと埋葬されるまで安らぐことができないと訴える霊 第二百四十三節 この種の要請は錯誤である。この種の要請を受けたときの行動指針 第二百四十四節 遺体を埋葬してやる必要性についての大事なヒント 第二百四十五節 有名な「白い婦人」の幽霊。それはどこに出現するか 第二百四十六節 「白い婦人」の話の信憑性を保証する二つの決定的証言 第二百四十七節 白い婦人のさらなる出現記録。彼女が話した例は二、三しかない 第二百四十八節 恒例のチャリティーを怠った年に白い婦人が引き起こしたという、きわめて注目すべき騒動 第二百四十九節 白い婦人は天国へも地獄へも行っていない 第二百五十節 白い婦人の出自、生涯。彼女は十五世紀に生きたペルヒタ・フォン・ローゼンベルクである可能性が高い 第二百五十一節 彼女はヨーハン・フォン・リヒテンシュタインと結婚したが、不幸な結婚に終わり、それで彼女には恨みが残り、それが彼女の往生を妨げている 第二百五十二節 未亡人になった彼女はノイハウスの城を建て、毎年恒例の貧者のための「甘い粥」のチャリティーを始めた 第二百五十三節 白い婦人の出現場所の詳細 第二百五十四節 白い婦人が天国に召されぬままあちこちに出現する理由 第二百五十五節 彼女はまだ救われ得る。それにもかかわらず、彼女の状態は望ましいものではない。彼女は間違っている。心霊現象がいくらあっても人々は魂の不死を容易に信じない。本書の結論 第五章 心霊学の理論のまとめと結論 第一節〜第五十五節   註   ユング゠シュティリング[1740–1817]年譜   解説(ジョージ・ブッシュ)   訳者あとがき ■書誌情報 判型/総ページ 四六変形上製/464ページ 刊行年月  2025年4月 ISBN 978-4-86488-321-4

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