アレハンドロ・ホドロフスキーについて知る方はどれくらいいるのだろう。僕は20代前半の頃より彼の仕事にふいに捉えられ魅了された。彼の作った映画を自宅で観るたびに、なんなのだろうこれは、本気なのかふざけているのか、全身全霊で遊んでいるのかなど、彼の映画の不可解な魅惑に呑み込まれ、彼のことを、どんどん知りたくなり、ついには東京のUPLINKという会社が企画した「ホドロフスキーと100人坐禅大会」という謎の来日記念企画に応募し当選が決まり、とある禅寺でホドロフスキーをすぐ目の前にし、100人の猛者たちとともに坐禅を組むというイベントの日を過ごし、あぁこれがあのホドちゃんかぁと、その頃はもう好きだからホドちゃん呼びだったが、晴れてホドちゃんを生身で観て、満足気に帰宅した、そんな僕とホドちゃんのちいさな出逢いのエピソードがある。
最近また庭文庫で「タロットできるんですか?!」と若い女性たちに初々しく訊ねられるのだが、タロット占いを僕がするようになったのはホドちゃんの影響だ。この『ホドロフスキー 魂の言葉』と同様に国書刊行会が刊行している『タロットの宇宙』などのホドちゃんの著作があるが、そう、彼は映画監督ばかりでなく詩人であり劇作家であり漫画家であり俳優でありサイコマジックと呼ばれるものを使い、タロット研究家でもある方であり、僕はホドちゃんに深く影響を受けていたがゆえに、たまたま友人宅で見つけたタロットカードを譲り受け、ホドちゃんがやるなら俺もやるやろとタロットカードを使いだし、ついにはタロット占い師になり…という流れだった。ちなみに今はタロット占い師は廃業中である。カードなくしたから。笑
そんなホドちゃんの言葉をまとめた本が出たので、なんというか国書刊行会はさすがなのだが、もういいや入荷しちゃおと思って入荷しました。
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ホドロフスキー、魂の言葉
アレハンドロ・ホドロフスキー 著
花方寿行 訳
発売日
2026/02/13
判型
B6判
ISBN
978-4-336-07801-8
ページ数
512頁
定価 5,280円(本体価格4,800円)
世界中で熱狂的に支持される映画監督にしてアーティスト/タロット研究家/サイコセラピスト、多才な活動を続けるアレハンドロ・ホドロフスキーによる珠玉の言葉の贈物。人生を彩るための名言集。
「魂は生涯一度だけ咲く花だ」
「私たちの傷の一つ一つが、一粒の真珠を創る可能性を持つ」
「ある人を初めて理解するのは、その人に最後に会う時だ」
「生きることに幸せを感じる時、生は美しい」
「生まれることは始まりではない。死ぬことは終わりではない」
*本書は製本かがり糸にサンタサングレ(聖なる血)色を使用しています。
*装丁:コバヤシタケシ(SURFACE)
アレハンドロ・ホドロフスキー (アレハンドロ・ホドロフスキー)
1929 年、チリでロシア系ユダヤ人の子として生まれる。映画監督、映画プロデューサー、芸術家、劇作家、俳優、詩人、作家、音楽家、漫画作家、タロット研究家、サイコセラピスト。『エル・トポ』(1970)、『ホーリー・マウンテン』(1973)など前衛的作風の映画がカウンターカルチャーを代表する人々に絶賛され、カルトムービーの鬼才として名を馳せる。日本のアートシーンにも熱狂的なファンが多く、2013 年には〈実現しなかった映画〉として知られる『DUNE』を題材とするドキュメンタリー映画『ホドロフスキーのDUNE』が話題を集めた。タロット研究家、サイコセラピストとしての活動も長年おこなっており、フィリップ・カモワンとともに製作した〈カモワン・タロット〉によるリーディングセラピーで知られるほか、科学によって精神を治療するのではなく芸術によって魂を解放する独自のセラピー〈サイコマジック〉の取り組みをライフワークとしている。現在はパリを拠点に活動しており、『リアリティのダンス』(2013)『エンドレス・ポエトリー』(2016)に続く自伝的映画プロジェクト《エッセンシャル・ジャーニー》の3 作目、『永遠の声』を製作準備中である。
花方寿行 (ハナガタカズユキ)
静岡大学人文社会科学部教授。専門は比較文学文化、スペイン・ラテンアメリカ文学。著書に『我らが大地――19 世紀イスパノアメリカにおけるナショナル・アイデンティティのシンボルとしての自然描写』(晃洋書房)、共著書に今野喜和人編『翻訳とアダプテーションの倫理』(春風社)、訳書にホドロフスキー『サイコマジック』、バリェ= インクラン『暗い庭』(ともに国書刊行会)、共訳書に『ホセ・マルティ選集1 交響する文学』(日本経済評論社)、フォンターナ『鏡のなかのヨーロッパ』(平凡社)がある。
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ホドちゃん、『リアリティのダンス』と『エンドレス・ポエトリー』に続く第3作を制作中なのか。観たいぞ。『永遠の声』。
いまだに僕の心のなかには彼もいる。
ありがとホドちゃん。だいすき。
百瀬雄太